2020/09/27 12:50
一般に知られる「金継ぎ」とは、漆を接着剤にして直した器に、金粉を用いて仕上げをしたものです。
お直しには他にも、銀粉や、色漆での仕上げなど様々な方法があります。
そのため、KISSAKOでのお直しは「漆直し」という呼び方をしています。
KISSAKOでは、陶器や磁器、ガラス製品、漆器のお直しができます。
バラバラに割れてしまったもの、一部破片がなくなってしまったものもお直しすることが可能です。
ぜひ一度、あなたの大切な器をお預かりさせてください。
お直しには、製品と同様に天然の漆を使います。
漆を接着剤として使ったり、パテのようにして欠けや割れを埋めて仕上げていきます。
【お直しの例】
破損の状況と仕上げの種類の組み合わせで金額・納期などが変わります。
<破損の状況の例>
・ヒビ
使用に問題がなくても、ヒビから水分が入ると、器全体の劣化につながります。長く使うために、ヒビに漆を染み込ませて補修します。その上からヒビに沿って金属粉を蒔いたり、色漆を塗って仕上げます。
・欠け
欠け部分に錆漆(さびうるし)という、パテのような漆を充填し、欠け部分を成型します。
その上から金属粉を蒔いたり、色漆を塗って仕上げます。
・割れ
破片同士を漆で接着し、金属粉を蒔いたり、色漆を塗って仕上げます。
バラバラになっていたり破片がなくなってしまったとしても、欠けと同様に成型することができますので、一度ご相談ください。
<仕上げの種類>
・金継ぎ
金粉を使用して仕上げます。
・銀継ぎ
銀粉を使用して仕上げます。
・その他金属粉(錫粉、真鍮粉)
錫や真鍮の消粉(とても細かい粉)を蒔いて仕上げます。
消粉はとても細かく、蒔いた層が薄いため、洗ったり使用することで擦れて下の漆が透けてきます。
日常使いの器には適しません。
・漆継ぎ
お好みの色漆で仕上げます。お色はご相談ください。
・共直し
元の器の色や質感を、漆と様々な材料を用いて再現し、直します。
透明なものは再現ができないので、陶器のゴツゴツとした器や木製のものなどが向いています。
※銀は空気に触れることで少しずつ酸化するため、使用につれ少し黒みがかった銀色へと変化します。
【納期と修理代金の目安】
<納期>
ヒビ・欠け:2ヶ月〜
割れ:3ヶ月〜
※特に割れのお直しは、接着に使用する漆を十分に乾かすために3ヶ月程度お時間をいただきます。
<修理代金のめやす>
※修理代金はあくまで目安です。モノの状態によっては(破片の数が多い/割れ・欠けが複合的にあるなど)お値段が変動します。
※共直しはどの程度の精度の仕上げかによって値段が変動します。
※漆器は塗り直しや蒔絵のやり直し等も承ります。ご相談ください。
【ご依頼の流れ】
①KISSAKOのお問い合わせフォーム、または公式LINEからご連絡ください。
②作家と直接のやりとりにて器の状態の確認、お見積もりをいたします。
③器を作家までお送りください。(送料はお客様のご負担でお願いいたします。)
④お直しに2〜3ヶ月程度いただきます。
⑤お直しの完了後、お支払いのご案内をします。
⑥お支払いの確認後、ご指定の住所にお送りいたします。